<ソフトバンク2-3オリックス>◇4日◇ヤフオクドーム

 4時間を超える延長戦の末、工藤ホークスはオリックスに敗れた。1日でまた借金生活。あまりにも「もったいない」試合を落としてしまった。

 今季初登板となった4年目松本裕が約1年ぶりの先発マウンドに上がって好投。不調のオリックス打線とはいえ、5回2安打で勝利投手の権利を手にしていた。6回もきっちり3者凡退。予想以上の投げっぷりにベンチも「欲」が出るのは当然か。6回を投げ終えた時点で球数は90球。スイスイ投げ込む若き右腕にさらなるマウンドを託したが、7回1死から吉田正に痛恨の同点ソロを被弾。7回111球で松本裕は降板となった。

 今季は腰の故障などもあり、出遅れたが2軍でここ2試合は連勝。7月27日の中日戦(タマホームスタジアム筑後)では7回92球を投げ2失点で勝利投手。ファームではまだ3試合しか登板していない。92球が最多投球数だった。1軍初登板。それもチーム窮地の中、先発マウンドに上がった松本裕は100点の投球だったといえる。最も警戒しなければならなかった吉田正の1発は反省点だが、6回で交代していればどうなっていたのだろう。

 投手の球数やコンディショニングに細心の注意を払う工藤監督だが、初登板で力投する右腕に「未知」の好投を期待したのか。残念ながら9回以降はすべて受け身の試合展開となった。打線の奮起で粘ったように思えるが、延長は押されっぱなしだった。結果論だが、あの1発で戦局はガラリと変わってしまった。【ソフトバンク担当 佐竹英治】