<ソフトバンク8-0オリックス>◇4日◇みずほペイペイドーム

ソフトバンクにとって「猛牛料理」はリーグ連覇へ向けた栄養源だ。大量8得点を挙げてカード3連勝。北海道~東北~千葉と続いた長期ロードで2勝6敗。大きく傷ついた鷹が完全にホームで活力復活? した。2位日本ハムもロッテに完勝したため優勝マジック点灯はお預けとなったが、焦ることはない。

これで対オリックスは本拠地13連勝(1分け挟む)。今季の同カード勝ち越しも決めた。先発上沢が初回に1死一、三塁のピンチを招いたが4番杉本を一邪飛、5番中川をボテボテの三ゴロ。無失点で切り抜け、その裏に敵失もあって3得点。初回の攻防でこの日の勝負は決まったと言っていい。それでも中押し、ダメ押しと効果的に加点。プレーボールから2時間30分で「猛牛料理」は仕上がった。

2位日本ハムとは2ゲーム差を保ったまま。それでも残り試合に目を移すと大きな安心材料がある。対オリックスが8試合も残っている。現状3位ながらこの3連戦は「戦意」が感じられなかっただけに、ホークスにとっては9月戦線は道明るしと言ったところか。

それにしても小久保監督が書き入れた先発メンバーには驚かされた。「4番」にプロ12年目で初体験の嶺井を起用。オリックス先発田嶋から5月11日に2打席連続アーチを放つなど好相性を考慮しての大胆起用。4打数1安打で、打点はなかったものの、初回の投ゴロを田嶋がはじいて(失策)、続く5番栗原が先制3ラン。嶺井にとっては何ともドラマチックな「4番」デビューになったことだろう。昨年は若手とともに3軍生活も経験。屈辱を味わった男の復活ドラマ? にしては監督のキャスティングもなかなかのものだ。

試合後の王会長も機嫌がよかった。「3連勝は大きいね。上沢もよかったしね」。攻守に満足の試合内容だったようで、王会長の足取りも軽かった。