新春ドラフト候補企画第2回は大学生編。明大・榊原七斗(ななと)外野手(3年=報徳学園)と立命大・有馬伽久投手(3年=愛工大名電)は共に昨夏の日米大学選手権の代表メンバーで、ドラフト上位候補の呼び声が高い。

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明大・榊原は「1」にこだわる。大学ラストイヤーを前に「何事も1番にこだわっていきたい。自分が突出した存在となり、みんなを引っ張っていきたい」と力強く目標を口にした。昨秋は5季ぶりのリーグ制覇に貢献したが、明治神宮大会は立命大に延長タイブレークの末に敗れ初戦敗退。4年生と一緒に戦う最後の公式戦で最後の打者となったのが、3年生の榊原だった。

5点を追う延長10回裏2死一、二塁。2-2から立命大エース有馬の球を捉えられず二ゴロに倒れた。「負けた瞬間は頭が真っ白になった」と涙がとめどなくあふれた。西武1位小島河に回せず申し訳なさが募ったが、尊敬する先輩から「最後に榊原で終わったことに意味があると思う」と励まされた。自分の打席で試合が終わった意味とは何なのか-。あの敗戦からずっと問い続けた。「次は自分で終わりたくないし、自分が決める気持ちでいかないといけない」。中心選手の自覚がより一層強まる転機となった。

新チームからは持ち味の打力をさらに磨くべく、松岡功祐コーチ(82)との特訓を開始。硬式球の半分ほどの大きさのスポンジボールを2、3メートル離れた近距離から投げてもらい、コンタクト率を高める狙いだ。「スポンジは空気抵抗によって軌道が変わり、アジャストすることが難しいんです。春までしっかり捉える数を増やしたいと思って。1日では変わらないけど、できることを増やしたい」。どんな投手にも対応できる打者に成長するべく積み重ねが欠かせない。

目指すは小島河らが果たせなかった大学4冠だ。「チームとしての結果を追い求めていき、秋のドラフトで1位入札を勝ち取れたら」と、明大選手として17年連続のドラフト指名を狙う。【平山連】

◆榊原七斗(さかきばら・ななと)2004年(平成16)7月15日、兵庫・高砂市生まれ。曽根南野球部、全播磨硬式野球団ヤングに所属し、報徳学園(兵庫)では投手兼外野手で最速145キロ。明大では外野手に専念し、3年秋は打率3割9分、3本塁打、10打点で初のベストナイン。趣味はスイーツ巡り、好きな食べ物はプリン。173センチ、76キロ。左投げ左打ち。

今年の主なドラフト候補・大学生
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