江越大賀はいつ出てくるのかな。昨季の覇者・ヤクルトの前に完敗ムードの展開を見ながら、そう考えていた。心身ともにこたえたはずの開幕戦大逆転負けから一夜明け。だがナイターからのデーゲームで時間もそれほどたっていない。イヤな流れを引きずったまま、あっという間に試合が終わった。
だけど、まだ2試合だ。勝った負けたと一喜一憂する時期ではない。まあ、それでもそうしてしまうのだけれど。とにかく大事なのはこの流れを変え、形を少しずつ整えていくことだ。
少しだけ気にしているのは控え野手についてである。40歳の糸井嘉男が元気に2試合連続スタメンなのは喜ばしい。だが昨季は代打が多かったベテランが最初から出ると代打要員はどうなるのか、という問題は出てくる。
メンバー表で控えの面々をじっと見た。この日は坂本誠志郎がスタメンマスクだったので捕手で梅野隆太郎がいる。そこはいいとして内野手だ。山本泰寛、木浪聖也、熊谷敬宥、それに小幡竜平-。総じて代走要員、守備固めという顔ぶれで、正直、「ここで代打」という雰囲気ではない。
すると外野手か。2試合連続で代打で出たロハス、これも2試合出た小野寺暖、そして江越だ。ここも、なかなか不透明である。でも、まずは江越を早く使ってみればと思う。
リードしている試合で糸井の代わりに外野に入れるのが基本の起用だろうが、キャンプから「今年こそ」と注目されている打撃を代打、あるいはスタメンで試したい。“過去”を考えれば大きな期待はできないのは普通かもしれないが、はまれば、これ以上ない面白さは持っているはず。
いずれにせよ、早く多くの控え選手を試合に出し、公式戦の雰囲気に慣らしていくことも大事だろう。試合展開によるし、なかなかむずかしいが長いシーズン、それは重要なことだ。
とにかく投打ともなかなかピシャリとはまらない中、まずは流れを変えたい。指揮官・矢野燿大は試合前にブルペン陣に話をした様子だ。「毎日、行こうかなと思っている。投手陣を育てなあかんからさ」。若い投手たちを育てていくのは当然だし、どんどんやってほしい。
野手もそうだ。スタメン以外も早く起用してほしい。そこで「ゲームチェンジャー」が出てくれば-。そんな気持ちだ。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)




