知徳は常葉学園菊川に逆転勝ちし、２年ぶりの８強を決めた。エース村中克晃（３年）が投打でチームの勝利に貢献した。

　知徳のエース村中が気迫の投球で強豪常葉菊川をねじ伏せた。６回まで７安打を浴びるも、最少失点に抑えると、終盤で「腕の振りがよくなってきた」とさらにギアを上げる。７回には３者連続三振を奪い、雄たけびを上げると、８回１死二塁で暴投したが、ベースカバーに入って本塁生還を阻止。９回は直球主体の攻めの投球で抑え、マウンド上で喜びを爆発させた。

　打っては６回に同点適時打を放つなど、投打で活躍したエースは「うれしすぎて泣いちゃいました」。春の県大会後は調子を落とし、練習試合でも毎回失点することも少なくなかったという。背番号１を他選手に譲り「どん底だった」と振り返る。それでも、今大会前に復調し、不動のエースに返り咲いた村中は「今までで一番大きな勝利だと思う」と胸を張った。【神谷亮磨】