日本高野連が4日、甲子園球場で毎日新聞社、朝日新聞社と合同で、タイブレーク練習会を行った。

 今年からセンバツと夏の甲子園、夏の地方大会や春季、秋季都道府県大会でもタイブレーク制が導入されることに伴い実施された。

 この日は、今春のセンバツで審判を務める予定の審判委員を始め、アナウンスを行うウグイス嬢、運営担当などが参加。報徳学園(兵庫)の1年生を2チームに分けて、実際の試合形式でシミュレーションを行った。タイブレークは延長13回から継続打順で、無死一、二塁の場面から行われる。この日はその走者に代走が送られた場合、守備側に選手交代があった場合、打者が頭部死球を受けて臨時代走が送られた場合など、さまざまなケースを想定し検証した。「タイブレークを実施する」という球場内のアナウンスは、9回終了後と13回のタイブレーク開始前の2度行われる方向だ。

 日本高野連の窪田哲之審判規則委員長(61)は「いろいろなケースを想定して行った。イニング間でもう少し時間がかかるかなと思っていたけど、時間的にはそれほどかかっていない。十分、反省会をして本番に役立てたい」と話した。日本高野連の竹中雅彦事務局長(63)も「本番でゲームの流れを切るのが一番いやだった。(12回裏から13回表までの)イニング間も大体1分30秒から2分だった」と話した。この日出た反省点をまとめて、全国の春季大会開始前には各都道府県に伝えられる予定だ。