33年ぶりの夏の甲子園出場に挑む国学院栃木の保科虹彩(こうさい)投手(3年)が「3本の矢」の仲間入りをアピールした。

 武相(神奈川)との練習試合の1点リード5回に2番手として登板。7回に連打で1点を失うも、打たせて取る投球で追加点を許さず3回1失点だった。「ボール球先行になってしまったが、四球を出さずにしっかり粘れた」。身長175センチ、体重74キロの右腕が上々の仕上がりを見せた。

 国学院栃木は今春にセンバツ大会に出場。水沢、宮、渡辺の3投手の継投で16強入りを果たした。だが、保科はメンバー入りはならず、補助員として戦況に目をやった。「(試合前の)ノックが終わってから、ベンチを離れて行く時の光景が忘れられなかった」。悔しさをバネに結果を出し続け、最後の夏はベンチ入りする見通しとなった。

 先発の水沢は4回1失点、3番手の渡辺は2回無失点だった。柄目直人監督は保科の好投に「戦い方が増えるね」と期待を寄せた。

 栃木大会は7月6日に開幕する。