第101回全国高校野球選手権(8月6日開幕、甲子園)の南北海道小樽地区、北北海道十勝地区の組み合わせが12日、決まった。小樽地区で2年連続夏の甲子園を目指す北照は28日の初戦で倶知安農・蘭越・小樽明峰と対戦。春季は代表決定戦で小樽双葉に敗れ全道に進めなかった。集大成の夏で春のリベンジを目指す。

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2年連続甲子園を目指す北照がリベンジに燃えている。春夏通算9度の甲子園出場を誇る強豪が、今春は14年夏以来の小樽地区での黒星を喫した。小樽双葉との代表決定戦で救援した水川大地投手(3年)が1球を投げて右尺骨を骨折。ダブルショックに試合後は重い空気に包まれたが、もう1人の3年生投手、桃枝丈は「落ち込んでも意味はない。負けたことは認めてやるしかない」と切り替えている。

3年生の投手陣は桃枝と水川のみ。背番号1を昨秋は桃枝、今春は水川がつけ、競い合い成長してきた。水川は予定より早く回復し、5日にギプスを外してトレーニングを再開した。桃枝が「水川はもちろん、みんなと1日でも長く野球がしたいので負けられない」と言えば、水川も「ケガした時に桃枝から『ここから頑張ろう』と言ってくれて支えになった」と話す。

悔しさがモチベーションとなっている。代表決定戦の翌日、上林弘樹監督(39)から敗戦の新聞記事が全員に配られた。夏に小樽双葉と再戦する場合に備えて、寮では約30分間、相手の試合VTRを毎日見ている。「甲子園で1勝して昨年の先輩を超えるのが目標。まずは絶対、札幌円山に行かないといけない」と桃枝。強豪の底力を見せる。【西塚祐司】