U18W杯(韓国・機張)に出場中の日本が4日、グループB1位通過でのスーパーラウンド(5日~7日)進出を決めた。

右手中指の血マメ治療で調整していた大船渡・佐々木朗希投手(3年)も、いよいよ世界デビューとなりそうだ。患部は「少しガサガサします」と言うものの、本人は投げる気満々。4日はノースローで調整し「プレーヤーという形でチームに貢献したい」と世界一への決意を示した。

カナダ、韓国、オーストラリアの順に3日間、戦う。「まだ相手の研究はしていない」という一方で、外国人選手には「身長や体が、日本人ではあまりないような大きさ。パワーもあって、足も速くて、それでもって器用な選手もいる。レベルが高い」と、ベンチやブルペンから眺めた1次ラウンドで感じてきた。

調整明けということもあり、自己最速163キロに迫るスピードは現実的ではないが、3日までのブルペンでは150キロ前後の力強い速球を連発していた。何とか間に合ったW杯のマウンド。それは、甲子園の疲労からの回復を目指し、ようやくスタンバイOKとなった星稜・奥川恭伸投手(3年)も同じことだ。

「投手が2人いないので大変だったと思う。その中でつないでくれた。結果を残して恩を返したい」と佐々木。思いを込めたマウンドに、世界が注目している。