第92回選抜高校野球(19日開幕、甲子園)の開催可否を決める臨時運営委員会が、11日に大阪市内で行われ、センバツ史上初の中止が決定した。
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センバツが無観客での開催から一転、中止となった。この1週間、不安と期待の中、練習を続けてきた出場校の球児の無念さは、言葉では表せないだろう。だが新型コロナウイルス感染が想像を超えて拡大。ほかの高校全国大会が軒並み中止となる中、丸山大会会長が「高校野球だけ特別なのかなどの意見があった」と話す逆風の中、この日まで努力を続けたが感染防止策は完全とはならなかった。
センバツに出られなかった球児たちにも影響が出てきた。6日にはセンバツ開幕から1カ月以上も遅い、4月22日開幕の春季四国大会の中止が決定。代表を決める四国4県大会の開催が難しいと判断した。東京、愛知など加盟校の多い都県では、春季地区予選が中止されるなど、秋の大会で一定の成績を残していないチームの公式戦は、最後の夏だけになる。そんな新3年生も増えている。
立ち止まっているわけにはいかない。日本高野連は各都道府県高野連と連携し、今回のコロナ対策を生かし、まだ残っている春季大会や夏の大会の開催へ力を注いでほしい。日本高野連小倉事務局長もこの日「各連盟からの相談は受けます」と話した。歌手谷村新司が歌うセンバツ大会歌「今ありて」の歌詞「今ありて 未来も扉を開く」のように、苦渋の決断、感染防止に知恵を絞り続けた1週間を未来へつなげるしかない。【アマチュア野球担当=石橋隆雄】

