ベスト8が出そろった。夏連覇を目指す静岡は、初回に相手エースを攻略し、三島南を4-1で下した。静岡商は、4-3で沼津東を振り切り、3年連続の8強。エース高田琢登(3年)が、4回途中から登板して3回1/3を1安打無失点。決勝打も放ち、投打で貢献した。浜松開誠館は、3-2で掛川東に競り勝ち、1998年(平10)の創部から23年目で初の夏8強入りを果たした。準々決勝は、26日に行われる。

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静高の2年生投手が大役を果たした。高須大雅(ひろまさ)は、この日が公式戦初先発。189センチの大型右腕は試合前日に登板を告げられ、「緊張はなかったです」と物おじしなかった。最速140キロの直球を軸に組み立て、5回6安打6奪三振。1失点でエース松本蓮(3年)につないだ。快投にも、自身の投球を冷静に分析。「力んで球が浮いてしまいました。出来は30点」と控えめだった。

ただ、3回戦まで3試合連続先発の松本を温存できたことは追い風だ。「松本さんを助けるピッチングがしたかった」と高須。役目を全うし、満足げだった。4強入りを懸けた準々決勝は、プロ注目左腕の高田を擁するライバル静岡商と対する。今月5日の練習試合では、高田から7回1安打無得点と沈黙した。

この日は後輩からバトンを受けた松本は、「しっかり投げ抜きたい」と静岡商戦を見据えた。県内トップ級のエース対決に注目だ。【神谷亮磨】