関東第一(東京1位)が5回コールドで高崎健康福祉大高崎(群馬2位)を下し、2年連続の4強入りを果たした。

3番のプロ注目スラッガー井坪陽生外野手(3年)が、1発を含む2本の長打で打力をアピールした。「自分はパワーというより、バットの軌道や、ボールにどうやったら力が伝わるかというのを意識して練習しています。それが良かったと思います」。楽天浅村の動画を参考に、理想の軌道を追い求めているという。

右に左に長打を飛ばした。1回1死二塁では逆方向の右翼フェンスに当てる先制の適時二塁打を、2回2死三塁からは、左翼席へ高校通算27本目の2ランを放った。ソフトバンク宮田善久関東統括スカウトも「スイング以上に飛距離が出る。びっくりした」と、その長打力を評価した。

チームは4回までに10得点と、序盤からたたみかけた。米沢貴光監督(46)は「井坪の状態も良かったのでね。打つチームだとは思っていません。守備と走塁のチームだと常々言ってるので。ただ、野球のことを考えなさいとは話してます。相手投手がどう来るかとか。それが浸透しているのかもしれません」と話した。

◆井坪陽生(いつぼ・ひなせ)2005年(平17)3月17日生まれ。東京都八王子市出身。右投げ右打ち。八王子シニア時代にはU-15日本代表に選出。身長177センチ、体重85キロ。50メートル走6秒0。遠投100メートル。投手としても最速144キロ。兄は日大三から立正大に進んだ朝陽外野手。

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