<高校野球春季関東大会:関東第一9-2山村学園>◇準決勝◇28日◇宇都宮清原球場

昨年準優勝の関東第一(東京1位)が2年連続で決勝進出を決めた。3番のプロ注目スラッガー井坪陽生外野手(3年)が2本の長打で2打点を挙げ、打線をけん引。山村学園(埼玉2位)に勝利した。センバツ4強の浦和学院(埼玉1位)は山梨学院(山梨1位)を下し、5年ぶりの決勝進出を決めた。

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力感のないスイングから、想像を超える飛距離を飛ばす。高校通算27本塁打の井坪が躍動した。1点を追う1回1死三塁で左中間へ同点適時二塁打を放つと、2回無死一塁では、あと数十センチでバックスクリーンへ届くフェンス直撃の適時三塁打で長打力を見せつけた。

今大会は3試合で10打数6安打。その6本全てが長打という結果にも「秋と春の自分の打撃を振り返って、悪いところを見つけて、課題を持って練習に取り組んだ結果だと思います」と、冷静に振り返った。

高い打撃力のルーツは中学時代にある。所属した八王子シニアは、打撃が売りのチームだった。「練習の8割、9割が打撃練習。おかげで長打力が鍛えられたかなと思います」。冬場はグラウンドに5カ所の打撃ケージを作り、朝から晩まで打ち込むこともあった。

時間があればプロ野球選手の動画を見る。楽天浅村のスイングが理想だが、他にも「特に逆方向への打球がいい」と巨人中島や「2ストライクからの打撃が参考になる」と、DeNA牧のフォームを参考にティー打撃に励む。3人の打撃をハイブリッド。生まれた独自のフォームで長打を量産している。

好調のまま決勝にたどり着いた。米沢貴光監督(46)は「1試合、1試合彼には大事に全力で戦って欲しい」と、さらなる期待を抱く。昨年は準優勝。もう同じ思いはしたくない。リベンジへ、井坪が長打で導く。【阿部泰斉】

▽山村学園・岡野泰崇監督 力負けです。ただここまでこられたのは上出来。レベルは上がった。これを維持して夏につなげたい。