V候補筆頭の大阪桐蔭が、旭川大高(北北海道)との初戦を逆転で制した。序盤で3点ビハインドを背負ったが、6回に海老根優大外野手(3年)が同点ソロ、7回には伊藤櫂人内野手(3年)が勝ち越しソロ。劣勢でも動じない「想定力」を生かし、松坂大輔を擁した97~98年の横浜(神奈川)しか達成していない秋春夏3連覇へ好発進した。

今秋ドラフト候補の大阪桐蔭・松尾汐恩(しおん)捕手(3年)は3安打2打点発進だ。0-3の3回2死一、二塁で一、二塁間を破り、チーム初打点。7回も適時二塁打でダメ押しの3点奪取に貢献した。「先に点を取られる形になったけど、どんな展開でも自分たちを信じてやると話し合ってきました」。センバツは準決勝・国学院久我山(東京)戦、決勝・近江(滋賀)戦で2試合連続アーチを放ち、持ち前の長打力を印象づけた。今夏も、最も注目される打者の1人だ。