4年ぶり3度目出場の下関国際(山口)が富島(宮崎)を下して、18年8強以来の初戦突破を飾った。

昨春センバツを経験した最速147キロ左腕の古賀康誠投手(3年)が、5回3分の2を無失点で抑えた。

130キロ台後半直球と、生命線のスライダーを軸に翻弄(ほんろう)した。

4回。パスボールで招いた2死二、三塁のピンチでは、相手9番をチェンジアップで三振に仕留めるなど、抜群の制球で要所を締めた。

昨春センバツは、2点ビハインドの3回途中から2番手救援。だが、悔しい4失点で高崎健康福祉大高崎(群馬)に初戦敗退。その悔しさも原動力に成長した姿を見せた。

6回途中から2番手登板の最速147キロ右腕、仲井慎内野手(3年)も好救援で応えた。

打っては、1回2死満塁、6番赤瀬健心(けんしん)外野手(3年)が、三塁への強襲ヒットで先制。6回には2点を加えて突き放した。

最速148キロのプロ注目右腕、日高暖己投手(3年)の球威のある直球に振りまけず攻略できるよう、打撃練習に大半を費やしてきたという。

7回まで9三振を喫しながらも、攻守の執念で食らいついた。