第4シード東陵が仙台東に13-3と6回コールド勝ち。金沢晴人外野手(3年)が「4番右翼」で出場し、勝ち越し適時打を含む3安打2打点で4大会連続の3回戦進出に貢献した。

   ◇    ◇    ◇

4番金沢がバットでミスを挽回した。1回表1死一塁、右翼前の飛球を、ボールを見失って後逸。三塁進塁を許し「ピッチャーに申し訳なかった」と悔やんだ。直後に右犠飛で先制され0-1。攻守交代でベンチに引き揚げると「チャンスで回してくれ」とチームメートに伝えた。

同裏1死一、三塁、打たなくてはいけないチャンスで奮起した。「みんなが回してくれたので、絶対に打ってやろう」と同点右前適時打。3回1死三塁では左中間フェンス直撃の勝ち越し適時三塁打。ベンチに向かって右腕を突き上げ、「4番らしいことができて良かった」と安堵(あんど)した。

チームは3回から4イニング連続得点を挙げてリードを広げ、6回は金沢の三塁打から一挙7得点。千葉亮輔監督(52)は「ムードメーカーなので、彼が打つと盛り上がる。4番らしくいいところで打ってくれた」とたたえた。

金沢は「東陵などの私立で(仙台)育英を倒して、甲子園に行きたい」と寮生活を送りながら野球に打ち込んでいる。気仙沼市内にある同校の部員は100人を超える大所帯。この日もベンチ入りできなかった3年生が応援席から声援を送っていた。「試合前日から寮で『明日、頑張ってくれ』と、みんなに言われていたので心強かった」。3回戦も応援席を最高潮にして託された思いに応える。【相沢孔志】

○…仙台南が松島に6-0で勝利。エース右腕・佐藤和音(3年)が、投打で3回戦進出に導いた。1点リードの4回1死、自身初の柵越え本塁打をマーク。投球では重心を低くした横手のフォームから、ストライク先行で打たせて取り、5回から2イニングは走者を置いたものの、6回無失点で試合をつくった。「相手チームはカットをしてきて、いやらしいと思ったが、粘りのピッチングができて良かった」と喜んだ。