日本航空石川が逆転で準々決勝進出を決めた。

1-2の7回、4番・岩崎剛大(たける)内野手(3年)の左翼線二塁打でまず同点。続く1死二、三塁で竹内駿介内野手(3年)が中越えに勝ち越しの2点三塁打を放った。

足に自信はない竹内だが、懸命にベースを蹴り、頭から三塁に飛び込んだ。序盤から一塁守備でもハッスルプレーを見せ、純白のユニホームは誰よりも真っ黒になった。

春季大会で右足かかとを痛め、北信越大会は代打に甘んじた。「春は結果を残せず悔しい思いをした。気持ちの弱さが出た。その分、最後の夏は楽しんで元気に挑みたいと決めています」。3安打と大暴れし、気持ちよさそうに大量の汗をぬぐった。

県外出身が大半のメンバーの中で県内は竹内を含め2人だけ。実家は学校と同じ能登半島の七尾市にある。無理すれば通えたが「ちゃんと野球に向き合いたい」と寮生活を選んだ。

帰宅できるのは年末年始に限られる。「家に帰りたいです(笑い)。ずっと我慢しています。でも自分で決めたことなので」。

ドラフト2位でオリックス入りした内藤鵬内野手(18)は1学年上。同じ右打者だ。

「後輩にも優しく接してくれた素晴らしい先輩です。打撃はすごすぎてマネできませんが、体の使い方などをよく教えてくれました」

圧倒的な存在だった内藤を擁しても昨夏は甲子園に届かなかった。竹内は「絶対に甲子園に行こう、とみんなで前だけを向いています」と力強かった。