創立128年の柏原(かいばら)が、両校2ケタ安打の打撃戦の末、9回サヨナラ勝ちで37年ぶりの準々決勝に進出した。
同点の9回裏1死二塁で、浜田朔外野手(2年)の放ったゴロを、相手遊撃手が一塁手へ悪送球。その間に二塁走者が本塁に生還すると、ナインはもみくちゃになって大喜びだった。
8強入りを掲げた新チーム。部のモットー「他念無し」を体現した。
1回無死一、二塁で「5番右翼」で先発出場した本庄湊詞(そうし)外野手(2年)が2番手で登板。9回136球を投げ抜いた。「とりあえず勝つことが大事」。6回に同点打を浴びたものの、打たせて取る投球で7回から9回までは1安打無失点とリズムを作り、流れを引き寄せた。
被安打12ながら4失点にとどめた本庄。八尾鴻輝捕手(1年)とは小学生時代の氷上ドリームスの後輩で高校入学後、初バッテリーを組んだ。「湊詞さんと、バッテリーから試合を作れてめちゃくちゃうれしい」と八尾は喜ぶ。
唯一の甲子園出場は1961年(昭36)春。甲子園と同じ黒土を使用する自校の練習場で守備を鍛えあげ、この日は無失策の守備を披露。
同校野球部OBの兄を2人持つ本庄は、「37年ぶり8強」に「え~。それ聞いたらえぐいですね」と目を丸くした。目標の場所に届いたが、「次も切り替えて頑張ります」とさわやかに意気込んだ。【中島麗】

