昨春センバツ優勝投手で健大高崎(群馬)の左腕・佐藤龍月投手(3年)が26日、10月23日に迫るドラフト会議へ「不安もあるんですけど、楽しみの気持ちが大きいです」と胸を高鳴らせた。プロ志望届提出後からNPB球団と面談をする機会を得て、徐々に現実味が増してきた。「せっかく人生で1度しかない機会を楽しみます」とした。

昨年のセンバツは2年生ながら優勝投手に輝き、夏の群馬大会では同学年の石垣元気投手との継投で優勝に導いた。大会後に左肘痛が限界に達し、高校卒業後のプロ入りを見据えてトミー・ジョン手術を決断。地道なリハビリを経て約11カ月ぶりの実戦復帰を果たし、今夏の群馬大会では自己最速タイの147キロを計測。パワーアップした姿を見せた。

夏の甲子園では京都国際に敗れて高校最後の夏は終わりを迎えた。もしも、あの試合に戻れるなら-。そんなことは決して思わないという。「起きてしまったことから学ぶのが得意なので。自分のやってきたことを曲げちゃいけない。その前の準備期間からですが、目標にしきてた150キロまで、もうそろそろと球速にこだわってやってしまって。欲が出て力んでしまいましたが、あの失敗があったからこそ今があるので」。次のステージでもいきる教訓を得た。

現在も投げる感覚を忘れないように週1回を目安にブルペンに入って30球程度投げ込み調整を重ねている。運命のドラフトまで1カ月を切った。不安をかき消すように「最後まで楽しむ」と自分に言い聞かせた。