花巻東が2年連続のセンバツにまた1歩前進した。盛岡中央に9-0の7回コールドで快勝し、東北大会出場を決めた。先発の萬谷堅心投手(2年)が7回6安打無失点で完封。打っては初回1死満塁で走者を一掃する先制の適時二塁打を放ち、投打に活躍した。
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投打でチームにリズムをもたらした。初回1死満塁の好機で萬谷は「いい形で回してくれたからには、試合を決める」と打席に立った。盛岡中央・高田の直球を捉え、左中間への先制の3点適時二塁打でぐっと流れを引き寄せた。「楽に投げることができたんですけど、自分の前のバッターがチャンスをつくってくれたことに感謝しています」と仲間への敬意を忘れなかった。投げては、走者を許すも緩急を生かしたピッチングで要所を締めた。
今夏はセンバツに続く2度目の甲子園で、2試合に先発し計14回を5失点(自責2)。「自分の投球ができた試合もありましたが、できない試合もあった悔しさを秋の試合につなげたい気持ちが強いです」と大舞台での経験も原動力にする。持ち前のテンポの良さはぶらさず、制球力を磨くために打者を立たせた投球練習を行い、捕手にも積極的に意見をもらい成長を続ける。
元々バッティングセンスに定評があり、新チームからは、この日のように5番に座ることが多い。「監督にも期待していただいているので、応えたい気持ちが大きいです」と打撃練習の時間も増やして、秋は投打でレベルアップを図る。
古城大翔主将、赤間史弥外野手(ともに2年)らとともに、新チームの中心。「常に1球1球へのこだわりを持たないと秋は勝てない」と練習から熱く仲間に語りかけ、意識の統一を図ってきた。決勝進出を決め、東北大会への切符を手にしたが、気は抜かない。「(岩手の)第1代表として行かないとセンバツ出場の確率が上がらないと思うので、目の前の試合を全力で戦っていきたいと思います」と、まずは岩手大会優勝を目指す。聖地まで真っすぐに突き進む。【高橋香奈】
▼花巻東・佐々木洋監督(東北大会出場が決まり)「今年はセンバツに行かせていただいたんですけど、(昨秋は県2位で東北大会に臨み)苦しい戦いになったので、センバツを目指すためにも県1位で行きたいと選手たちとも話しています」

