張本勲氏が侍ジャパンの小久保裕紀監督に「喝!」。

 22日、TBS系テレビ「サンデーモーニング」に出演。前日21日に終了した野球の国際大会「プレミア12」で3位に終わった侍ジャパンについてコメントした。

 準決勝の韓国戦で3点リードを守れず逆転負けを喫した。

 「喝!を入れてください。(小久保)監督に。ちょっと油断が入った。あれだけいい采配をしていた人がなぜ大谷を代える。6回、7回投げたら次の人に継投する。アメリカの真似をする悪い流れなんですよ。先発完投はピッチャーの夢ですよ。(大谷は)85球、11三振、1安打ですよ。韓国のバッターも大谷を嫌がっている。則本、松井、増井も素晴らしいピッチャーですよ。でもあの日の大谷と比較したら。あの試合はすごかったんですよ。『最後まで投げろ』と言うのも監督の仕事なんですよ」と継投策失敗に苦言を呈した。

 さらに「小久保の肩を持つとすれば決勝のことを考えたのかもしれない。最後にちょっと大谷を投げさせようかと。でも、まずは準決勝に勝たないと。小久保の油断だと思いますよ」と話した。

 一方、ゲストコメンテーターで出演した吉井理人氏(前ソフトバンク投手コーチ)は「(投手陣の)メンバー構成ですね。先発とクローザーしかいない。中継ぎの専門家がいないんです。ランナーがいる場面でもキッチリと抑えてくれるピッチャー。ヤクルトの九古、日本ハムの宮西、ソフトバンクの森のような。クローザーというのは勝利のお膳立てができた所で出てくるピッチャー。ああいう試合の流れがどっちにいくかという場面には慣れていないんですよ」と解説していた。