張本勲氏が今季から導入されたコリジョン(衝突)ルールに「反対」した。

 3日、TBS系テレビ「サンデーモーニング」に出演。3月30日のDeNA-巨人戦(横浜)でDeNAの三塁走者ロペスが、コリジョンルールのため内側に構えた巨人小林捕手に対し、外側に滑り込んでタッチを1度かわすと、さらに追いかけてくる小林のミットに触れることなく絶妙の体さばきでホームインした。

 このシーンについて「キャッチャーはホームベースの前に出なきゃダメなんですよ。今まではブロックしていても一角を空けていたんですよ。だけども、だいたいの外国人選手はそのままぶつかってくるから。アウトと分かっていても。私らもやってましたけどね。それでケガ防止でキャッチャーは前に出てタッチしなくちゃいけない。そうすると追いタッチになるしね。ランナーのうまい人は手でタッチする。セーフが多くなる。特にスクイズ。スクイズは間に合わないよ。キャッチャー前に出たら」と映像などを見ながら解説。

 「こんなルールよく作ったね。私も反対です。ぶつかってね、ケガは付きものよ。だから迫力があってスリルがあるんだけどねえ。意図的にぶつかったらアウトにすればいいのよ。ちょっと難しくなりますよ。このルールは」と新ルールに異議を唱えていた。

【コリジョンルールとは】

 今季から本塁での危険な衝突を避けるための規定が、公認野球規則に追加。「得点しようとしている走者は最初から捕手に接触しようとして(中略)走路から外れることはできない…」「捕手がボールを持たずに得点しようとしている走者の走路をブロックすることはできない。もし捕手がボールを持たずに走者の走路をブロックしたと審判員が判断した場合、審判員はその走者にセーフを宣告する」などが明記。リプレー映像の使用を、本塁上でのクロスプレーでも適用する。