ロッテ伊東勤監督(55)が3日、戦力外通告を受けた田中英祐投手(25)にエールを送った。

 入団1年目の15年、4月末に1軍でデビューさせた。「騒がれて入ってきて、1軍で1年目にちょっと投げただけで、ほとんど投げられない状況だった。かわいそうな思いはありました。本人は、1軍でという気持ちでずっと頑張ってくれてました。この後どういう道に進むか分かりませんけど、プロで経験したものは無駄にはならないと思うんで、第2の人生に生かして欲しいですね」と話した。

 もう1回、1軍で投げさせたい思いがあったが、かなわなかった。「厳しい世界ですから」。この日は、田中英を含め10人が戦力外通告を受けた。「その他にも何人か若い選手が含まれてますし、次どこかでやれるチャンスがある人も中にはいると思います。何とか頑張ってほしいと思いますし、毎年この時期になると思いますけど、入ってくる人がいれば辞めていく人も多い。そういう世界。逆に言うと、今いる人たちは、そういう危機感をどこかで持ってやってもらいたいと思います」と締めた。

 自らは今季で退任するが、来季もロッテでプレーする選手たちの奮起を願っていた。