日本ハム中田翔内野手(28)ら、国内フリーエージェント(FA)権を保持する主力4選手が流出する可能性があることが9日、分かった。中田を筆頭に増井、宮西、大野が他球団の評価を聞いた上で、来季プレーする球団を模索していく。中田は「まだ分からないですけど、いろんな話だったり聞けたらいいかなと思っている」と熟考していく。

 中田は今季序盤に右内転筋筋挫傷で離脱した影響もあり、出場129試合で打率2割1分6厘、16本塁打にとどまった。推定年俸2億8000万円+出来高も見合った仕事が出来ず、来季は大幅減俸は必至。抑えの増井は今季、通算100セーブを達成。昨季は先発での適性の高さも証明し、FA宣言した場合は競合が予想される。宮西は10年連続50試合登板を達成し、球界でも貴重な変則左腕だ。「リリーフの中心として活躍したい」と、貢献出来るチームを最優先する構えだ。宮西は今日10日から1週間以内に行われる球団との話し合いに出席する予定。

 大野は今季終盤に右肘痛のため、欠場を余儀なくされた。試合後「今後考えていきます」と話すにとどめた。清水ら若手の台頭もあり、出場機会を求めて他球団移籍も視野に入れている。