国内フリーエージェント(FA)権を保持する西武牧田和久投手(32)が28日、米大リーグへ挑戦したい意思を球団側に伝えたことを明らかにした。メットライフドームでの秋季練習後、「向こうでやってみたい気持ちもあると伝えました。ポスティングを認めていただけるのであれば、その方向で、と思うんですが」と明かした。

 海外FA権の取得は最短で2年後。今オフでのメジャー移籍を目指すには、ポスティングシステムを利用することになる。同システムは所属球団である西武の承認が必要。かねて鈴木球団本部長は「来季以降も戦力と思っている。はいどうぞ、とは言えない」と話している。牧田は「まずは球団の考えを聞かないといけない」と強調。その上で「残留、FA(宣言しての国内他球団への移籍)を含めて考えている」とした。

 週明けに交渉の場を持ち、球団側からはポスティングの可否と残留条件の提示がある見込み。FA権行使を選択する場合は、日本シリーズ終了日の翌日から土日、祝日を除く7日間以内に表明しなければならない。「一方的にポスティングさせて下さいと言ってますが、球団も残ってほしいというところもあると思う。日数も少ないですが、しっかり考えたい」と話した。