オリックスの守護神、増井が、日本人投手では初となる複数球団での30セーブを達成した。

3-1の9回に登板。先頭の井上の中前打など計3安打1四球を許すも味方の好守に助けられ、無失点で切り抜けた。30セーブ到達は日本ハム時代の15年(39セーブ)以来。「40セーブを目標にしていますし、30セーブは最低限。クリアできてほっとしています」と、移籍1年目の大台到達をそう評した。

この日のZOZOマリンは、試合前から最大20メートルの強風が吹く厳しいコンディションだった。「ストライクゾーンで勝負して打たせていこうと思っていました。でも経験したことがないくらい、強い風でした」。最後は2死満塁まで追い込まれながらも代打福浦を左飛に。

福良監督は常々「どれだけ塁上に走者を出しても、絶対にあきらめないのが増井の良さ」と、ホームにかえさない粘り強さを評価する。球威、技術、精神力を兼ね備え、増井が日本人初の球史を記した。

▼増井が両リーグ最速の30セーブ目。増井のシーズン30セーブは日本ハム時代の15年以来2度目。複数球団でシーズン30セーブは、クルーン(07年横浜、08年巨人)サファテ(11年広島、14~17年ソフトバンク)に次いで3人目で、日本人では初めて。