巨人菅野智之投手が、阪神打線を7安打12奪三振で完封し、11勝目を挙げた。2試合連続の完封勝利は今季5完封目。シーズン5完封は球団では95年斎藤雅樹(現投手総合コーチ)以来、23年ぶりの快挙となった。

立ち上がりは制球が微妙に狂った。2死から福留に四球、糸井に遊撃への内野安打を許すとナバーロも歩かせ、満塁のピンチを招いた。

それでも伊藤隼を三塁ファウルフライに打ち取り、しのいだ。「制御できなかったわけじゃない。気持ちが入っていたので、少し腕が振れすぎたがよく修正できたと思う」と2回以降はカーブを有効に使い、ゆったりとしたフォーム修正にも活用した。阪神のスタメンに名を連ねた6人の左打者の内角を果敢に攻め、踏み込ませなかった。

124球で投げきり「序盤をのぞけば完璧に近いピッチングだった。今日のような投球を見せられるように、次回以降も最高の準備をして、最高のピッチングをしていきたい」と頼もしかった。