天気には勝てなかった。阪神園芸スタッフの奮闘むなしく、天候ならびにグラウンドコンディション不良のため、4回表終了時にノーゲームとなった。

試合続行へ最善を尽くしたが、試合が再開されることはなかった。15時9分に、一時中断。グラウンドには水たまりができていた。

中断から約30分がたったタイミングで真鍋球審と阪神園芸の金沢甲子園施設部長が一塁側ベンチ前で話し合うシーンがあった。

金沢部長が明かす。

「グラウンド状態を見て、どういう整備をするのか、どれくらい時間がかかるのかを(真鍋球審から)『一緒に見てほしい』と言われました。小雨になったときに(真鍋球審から)『なんとかできますか? 』と言われ『できる範囲のことをやってみます』と言いました」

試合中断から45分後の15時54分には、阪神園芸スタッフがグラウンド整備を開始した。

「(スタッフ)10人で作業して、審判の方からも『ありがたい』と言っていただきました。(ファンが)せっかく、あんなに応援してくれていたので(再開できず)残念です」

16時37分にノーゲームが宣告。中断時間は1時間28分だった。その後に雨が上がったため報道陣から「時間があれば、もう1度整備ができたか」と問われたが、「さすがにできない。手を施しようがありませんでした」とコメントした。