東映(現日本ハム)、ロッテで最多勝投手となった金田留広(かねだ・とめひろ)さんが2日に死去した。71歳。11日、ロッテが発表した。死因は非公表。葬儀・告別式は10日に近親者のみで行った。

金田さんは400勝投手で元ロッテ監督の金田正一氏の弟。1946年(昭21)11月17日生まれ、愛知県出身。愛知高、愛知学院大中退を経て日本通運から68年ドラフト4位で東映に入団した。72年に20勝を挙げて最多勝に輝き、同年9月22日の南海戦ではパ・リーグの投手としては最後の満塁本塁打を放った。74年には正一氏が監督を務めていたロッテに移籍して16勝で2度目のタイトルを獲得し、ロッテの4年ぶりのリーグ優勝と24年ぶりの日本シリーズ制覇に貢献し、パ・リーグの最優秀選手とベストナインに選ばれた。

正一氏がロッテ監督を退任した後の79年に広島に移籍し、82年に現役を引退した。通算成績は434試合に登板し、128勝109敗2セーブ、防御率3・25。オールスターゲームには3度出場。87、88年にはロッテの2軍投手コーチを務めた。兄の正一、高義、星雄はいずれも元プロ野球選手。現役時代は180センチ、80キロ。右投げ右打ちだった。