2点を追う延長12回、ヤクルト4番山田哲人内野手が左翼ポール直撃の今季8号ソロを放った。さらに2死二塁から代打中村が同点二塁打。野手全員を使い切り、投手の風張まで代走に起用した12連戦の最終戦を気迫で引き分けに持ち込んだ。

3試合安打のなかった山田哲だったが、右飛に倒れた6回の第3打席で自分の悪いところに気づいたという。

「打席の中で何がおかしいんかなって迷っていた部分があって。ライトフライを打った時にすごい半端なスイングで。そこでフォームよりも迷ってるからこうなっているんだと思えた」。次の打席では直球一本に絞って思い切りよく右越え2点適時二塁打。最終打席でも「追い込まれていたから何でもスイングしようと思っていた」と本塁打をかっ飛ばした。復調のきっかけをつかみ「そんなに簡単ではないと思いますけど、また明後日(10日巨人戦)からガンバリマス」と穏やかな表情で球場を後にした。