高めをさばいた。ロッテ清田育宏外野手が1点を追う7回1死二塁、4試合連続となる5号逆転2ランを左翼席中段に突き刺した。「3打席打てなかったが、逆に『やってやろう』と思える今のモチベーションがある」。3度の好機で凡退していたが気持ちを切り替えた。

オープン戦で打率4割1分2厘と結果を残しながら、開幕戦は出場なし。4月のスタメン起用も5試合にとどまった。代打で結果を残し続け、スタメン起用が増え、気づけば3番に定着。右方向への鋭い打球が目を引く。「右方向にいい打球がいっているなっていうのは、1つのバロメーターでもある」と調子の良さを表している。

もう1つの好調の要因に、相手が力で封じ込もうと投げ込む内角高めを1球で仕留められていることがある。「いつもはファウルになることが多いんですけど。力が抜けてバットが素直に出ているのかなと。(なぜかは)自分でも分からないです」と話すが、オフに「思いっきり振る」ことを意識した結果、無意識のうちに力まず力強く打てている。

5試合連続の本塁打に期待がかかるが「ホームランバッターではない。ライト前に打てるように頑張ります」。ベテランがチームを支える。【久永壮真】

▼清田が21日オリックス戦から4試合連続本塁打。ロッテの選手ではレアードが今季開幕戦から4戦連発を記録しているが、チームの日本人選手では09年5月9~13日の井口資仁(現監督)以来10年ぶり。ロッテの5試合以上連発は74年アルトマン(6試合=パ・リーグ最長タイ)62年柳田利夫(5試合)05年李承■(5試合)の過去3人だが、どこまで伸ばせるか。

※■は火ヘンに華