今季8年ぶりに日本球界へ復帰した巨人岩隈久志投手(38)が、21日のイースタン・リーグ日本ハム戦(東京ドーム)で移籍後初の実戦登板に臨む。

20日、川崎市のジャイアンツ球場で残留練習に参加。屋外グラウンドで約60メートルのキャッチボール、短距離ダッシュなどで調整した。リリーフで1イニングを投げる予定。「だいぶ状態は上がってきましたし、もう実戦に入っていかないと。どんどん投げて、結果のことは気にせずに、投げてどうだったのかというところを感じていきたい」と見据えた。

17年9月に右肩を手術。マリナーズから8年ぶりに日本球界に復帰し、2月の春季キャンプは1軍で完走した。それでも右肩の状態を考慮し、3月からはファーム調整が続いていた。6月にも実戦復帰のプランが浮上していたが、状態を見極めながら一進一退が続いていた。「状態が上がったり下がったりの感じでしたけど、やっと維持ができるようになってきた。実際、もう1段階上げていかないと、という感じですけど、これはもう実戦で投げていくしかないな、という感じです」と状態が上向いたことで段階を上げることに踏み切った。

18日にはシート打撃に登板。「バッターに投げることによって、ピッチャーの本能のようなものが出てくる。そっちの方がいいよね、となったので」。実戦登板となればマリナーズ時代の18年9月5日、マイナー戦以来、350日ぶり。東京ドームでは14年11月14日、日米野球でMLB選抜の先発として登板して以来、1741日ぶりとなる。

「もちろん楽しみですね。やっと投げられるからね。(1歩踏み出せたことは)大きい。やっとここまで来たので、一気に上げていければいいなと思います」と高揚感を隠さなかった。