東北の「7」を継ぐ。ロッテから楽天へFA移籍した鈴木大地内野手(30)が27日、仙台市のイーグルスドームで入団会見を行った。背番号はロッテ時代と同じ7に決定。4年総額7億円程度で契約合意し「野球をやっている姿、練習中の姿を評価していただいたことがうれしかった」と決断理由を口にした。

配慮の積み重ねも心に響いた。今季、7番は辰己がつけた。石井GMが明かす。「辰己が『8番僕好きなんですよ』と言ってくれたので『じゃあ変わってもらえるか』と」。来季から8へ変更される新人の思いも尊重しながら、誠意を数字に込めた。

基本合意後に空き番号を自ら調べた鈴木も明かした。「昨日辰己くんに感謝の気持ちを言わせていただいた。全ての皆様に7番をつけさせてよかったと言ってもらえるよう頑張ります」。球団草創期の主軸を担った山崎武、主将として初の日本一へ導いた松井稼。球団史に名を刻む先人たちが積み上げた重み、辰己の思いも受け止めた。

石井GMは三塁起用を構想し「野球は間のスポーツ。内野でちょっと集まろうか、とか司令塔みたいな人がいてくれた方がいい」とまとめ役へ期待を込めた。「7」年ぶりのリーグ優勝、日本一へ。背番号「7」の活躍は不可欠だ。【桑原幹久】