来季こそ全試合出場だ。ロッテ荻野貴司外野手が28日、都内のホテルで三井ゴールデン・グラブ賞の表彰式に出席。強風のZOZOマリンを本拠地としながら、パ・リーグ外野手2位の守備率9割9分6厘の成績を残した。「(球場改修で)多少狭くなって守りやすくなったのもある。来年も勝利に導けるようなプレーを」と10年目の初受賞を喜んだ。

初めて大きな故障なくシーズンを完走し、出場したのは125試合。スタメン定着は4月半ばだった。「今年は最初出られなかった。次は全試合出ることを目標にやっていきたい」。来年35歳を迎えるが、入念なケアにより20代のころより疲労をためなくなった。FAでソフトバンクから加入する福田ら、増える外野のライバルを「いい刺激として」自身に集中する。

記念のグラブ型トロフィーは奈良の実家に送る。「今まで飾ってあったのは大学のベストナインの盾とか。プロに入ってからのは何もないので」。10年目の親孝行に照れ笑いを浮かべた。【鎌田良美】