メジャー挑戦を表明している西武秋山翔吾外野手が、やんわりと来季を見据えた。5年連続6度目のゴールデングラブ賞を受賞。

中堅でフルイニング出場し、今季最多安打に続くタイトルに「打って守って1年間出られたことはよかった」。攻守の勲章を手に、メジャーを念頭に置きながら「環境によっては違うポジションでチャレンジすることもあるかもしれない」と5年間フルイニング出場を続ける中堅に限らず、外野すべての守備位置を想定した。

右足薬指骨折から4週間が経過。リハビリを続ける中で「骨折の治りを祈りつつ準備していきたい。ドクターからOKがでればやれる(範囲の)線を引ける。そこまでは我慢」と今は回復に努める。その一方で頭の中ではイメージを膨らませているのか、受賞の壇上では「あらゆる球場でしっかり守れるように頑張ります」とメジャー球場の外野を躍動する姿を思い描いているようだった。

すでに辻監督は移籍した場合、中堅の後継者に金子侑を指名している。秋山は「今季は(左中間で)金子に救われた。金子の守備範囲があれば投手を救える。頑張ってもらいたい」と感謝とともにエールを送った。【栗田成芳】