「そんなに焦ってないですけどね」と言いながら、グラブを星条旗にグッと伸ばした。海外フリーエージェント(FA)権を行使してのメジャー入りを目指す西武秋山翔吾外野手(31)はハワイでの優勝旅行に参加中。巨大ショッピングセンターでアロハシャツを物色していると、日本人女性から「見たことがある!」と顔バレした。ただ続けて「巨人の選手?」。「僕もまだまだですね」と苦笑いも、ハワイを満喫してメジャー行きに備える。

米国でのウインターミーティングに参加してカブス、ダイヤモンドバックス、レイズ、レッズなど交渉して帰国。日本滞在30時間の強行軍でハワイに来た。右足薬指骨折から完全復帰するため、室内ジムのバイクで体を動かし、チームトレーナーが用意した治療器で回復に努める。「焦らないようにしている。練習をやりたい人間なんで。ただ今までにやっていないような練習で補いながら、汗の流し方を考えてやっている」。今できることに最善を尽くしている。

筒香が、ポスティング制度を利用してのレイズ入りを決めた。それでも「焦っても仕方がない。(筒香とは)長所もタイプも違う」と冷静だ。

例年、12月は打撃をリセットする時間。「分かっている土壌(日本)と初めての土壌(メジャー)は違う。今の時点で試行錯誤しようがない。契約の進み方によって、いろいろ変わってくることもある。まずは体が万全になってからやり出せば準備はできる」と、日本で9年間積み上げた自信をかいま見せた。(ホノルル=栗田成芳)