ソフトバンク城島健司球団会長付特別アドバイザー(43)が2日、ヤクルトから加入したウラディミール・バレンティン外野手(35)に「全力疾走のススメ」を説いた。新助っ人とマリナーズ時代に同僚だった城島アドバイザーは、実績や実力を認めた上で、新天地での活躍の条件として全力疾走や守備などチームの決めごと順守を挙げた。
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米国での縁は、続いていた。城島アドバイザーは12年前を思い出していた。「マリナーズで一緒にやっているんですよね。まだ彼はマイナーにいて、上がってきたり来なかったりの選手だった。それがまさか日本に来て、60発打つような選手になるとは」。バレンティンも「もちろん、覚えていますよ」と懐かしそうにうなずいた。
その元同僚が、新助っ人としてソフトバンクに加わった。新天地での活躍について「今いる外国人選手は、打つ、打たないは別にして『全力疾走してくれ。これくらい守ってくれ』というのをみんな守っている。それをしないと出られない。それさえやれば、実績はあるんだから」と、基本やチームルールの順守が重要だと説明した。バレンティンも「そこは、もちろん」と全力プレーを約束した。
ヤクルト在籍9年で8度の30本塁打超え。13年には日本記録の60発をマークした。日本球界を代表する大砲になった要因を、城島アドバイザーはこう分析する。「文化が違えば野球も違う。昔みたいに、アメリカの野球の方が上という感覚で来た選手は苦しい。野球を、文化を学んで取り入れようとする選手は、アメリカから日本にっても、日本からアメリカに行っても、他の国でも成功するんじゃないですか」。ラーメンなど日本食を愛するバレンティンのように、日本を理解する心を持つことが成功のカギと説いた。
キャンプ2日目のこの日、城島アドバイザーはB組のグラウンドにも足を運んだ。藤本3軍監督に促される形で、育成の黒瀬に現役時代の経験などを話した。「こう打つとか、ああ打つという話はしていませんよ。こんな風に考えている、という話をしました。自分たちも現役の時はそうだったけど、何がヒントになるかはわからない。情報、考え方はいっぱいある方がいい」。バレンティンにも同様に、城島イズムを伝えていく。【山本大地】



