中日山井大介投手(41)、吉見一起投手(35)が2日、沖縄・北谷キャンプで2日連続ブルペンで投げ込んだ。開幕ローテーション復帰を狙うベテラン勢が、熱のこもった投球でアピールした。

吉見はこの日だけで109球を投げ、合計179球。「ダメだったら終わりだと思う。誰かのためにするのではなく、自分の野球人生がかかっている。昨年の悔しさもある」と、1軍5試合で1勝1敗に終わった昨季への思いをミットにぶつけた。昨季を13試合3勝5敗で終えた山井も、同じ思いだ。こちらは2日間で114球。「去年、首脳陣の期待に応えられなかった。(今年は)チームの力になれるようにしたい」と雪辱を期す。

与田監督は「(2人は)日本一を含め、素晴らしい経験を持っている。その姿がかがみになる」と、今季の竜投のキーマンに指名。2人の投球を見守った阿波野投手コーチは「我々が発したメッセージを率先してやってくれている」と、オフの期間もナゴヤ球場などで練習を続けた2人に目を細めた。

山井、吉見らとともに2日連続でブルペン入りしたドラフト2位橋本侑樹投手(22=大商大)は「球のキレ、制球がバチバチでした」と目を見張った。球界最年長投手の山井は「自分がやることをやれば(若手は)見てくれる」と、背中で投手陣を引っ張る。【伊東大介】