日本ハム野村佑希内野手(20)が12日、都内の病院で精密検査を受け、左膝打撲による関節炎で出場選手登録を抹消された。10日オリックス2回戦(京セラドーム大阪)の9回、本塁へのヘッドスライディングの際に患部を強打し、負傷した。実戦復帰まで2週間の見通し。期待の3年目のスラッガーが、戦線離脱を強いられた。

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「ファイターズの希望」が、アクシデントに見舞われた。野村が、左膝打撲による関節炎のため、12日に出場選手登録を抹消された。都内の病院で精密検査を受けて、診断。実戦復帰まで2週間の見通しと、球団が発表した。シーズン序盤、ブレーク必至の期待のスラッガーに試練が訪れた。

悲劇は10日オリックス戦で起こった。9回1死三塁で三塁走者の野村が、右犠飛の際に本塁に向かってヘッドスライディング。患部を強打した。この回には、連勝を決める決勝打を放っており、試合後には痛みに堪えながらヒーローインタビューにも応じていた。翌11日の同戦はベンチ入りも、出場機会はなかった。

チームは前カードのオリックス戦は2勝1分けで、今季初のカード勝ち越し。連敗を「7」で止めるなど、猛追ムードが高まる中、野村の離脱は痛いものとなりそうだ。野村は3年目の今季、2年連続で開幕スタメン入り。計11試合、全て三塁手で出場し、打率2割6分8厘、3打点をマークしていた。コンディション不良で2試合欠場もあったが、調子を上げつつあるタイミングでの離脱となった。

昨年7月には、今回と同じ京セラドーム大阪で右小指骨折。レギュラー奪取へ、一気に頭角を現していた矢先に、シーズンを棒に振った苦い経験があった。再び苦境からはい上がり、表舞台への復帰を目指す。

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