上武大が逆転勝ちで、4年ぶりの8強進出を決めた。身長188センチの長身サイド右腕、上村嶺投手(3年=文徳)の好リリーフが勝利を引き寄せた。0-2の3回2死一、二塁に2番手で上がると、右飛でピンチを脱した。そのまま、9回まで2安打無失点。その間に打線の逆転勝ちを呼び込んだ。

谷口英規監督(51)は「中盤で投げる予定だったので。だいぶ長いリリーフになりましたが、よく投げてくれました。桜美林さんの打者がタイミングがあっていなかったので、捉えられるまではと」と話した。サイドより、やや低い位置から多彩な変化球を繰り出し、直球は常時130キロ台後半。初回に2ランで勢いづいた相手打線の流れを止めた。

リーグ戦では1、2イニングが通常だった。全国で、いきなりロングリリーフとなったが「そんなに疲れはなく、しっかり腕を振って投げられました」と堂々と言った。野球を始めた小3の時から横手で投げていた。身長が伸びるにつれ、上背を生かす投げ方のほうがいいのでは、という声もあったが「自分は手足が長い。特長を生かせれば」とサイドスローを続けてきた。初志貫徹で、全国の舞台に立った。