ロッテ中村奨吾内野手(29)が逆転弾で試合を決めた。

1点を追う8回、無死一塁から楽天宋家豪の外角スライダーに合わせると、打球は左翼席へ飛び込む6号逆転2ランに。「泳がされてもしっかり芯には当たってあそこまで飛んだというか。下半身もしっかり粘れた結果かなと思います」と日々の練習の成果を、最高の形で示した。

2番に座った藤原が果敢に初球を安打にし、直後に決めた。「(藤原は1軍に)上がってきてすぐに結果を出して。しっかりファームで準備をしていたと思うので」。初回にも安打出塁の後輩を先制適時打で返した。2番を務めてきたマーティンや角中がやや調子を落としている中、今季初の並びで結果を出した。

中村奨の逆転2ランの後、岡大海外野手(29)にも3号ソロが飛び出した。守護神の益田直也投手(31)が2点差を守り、今季19セーブ目を挙げた。

これで32勝32敗11分けの勝率5割に戻した。9イニング制の今季は、同点でもいわゆる「勝ちパターン」のリリーフが登板することが多い。ロッテが8回以降に決勝点を挙げたのは、6月10日のヤクルト戦(ZOZOマリン)以来。試合終盤の得点がやや減っていた中で、大きな1発だった。【金子真仁】