阪神井上広大外野手がオリックス宮城との同学年対決を制した。

ウエスタン・リーグ、オリックス戦。3回に1点を先制しなお2死一、二塁。フルカウントから106キロカーブを打ち上げた。左翼後方の飛球をロメロが捕球できず、2点適時三塁打となった。「なんとしてもチャンスだったので打ちたい気持ちはあった」と4番の仕事を果たした。

第1打席はカーブで捕ゴロに倒れたが「反応できた」と同じ球種を打ち返し、リベンジ成功。同じ19年ドラフト組の左腕には昨季2軍戦で9打数5安打で、今季初顔合わせのこの日も2打数1安打と“宮城キラー”だ。パ・リーグ最多タイの9勝、同防御率2位の同学年スターとの対戦にも「あまり意識せず打席の内容を大事に」と冷静だった。

「どれも一級品のボール。それを見られただけでもよかった」。2軍戦はこれで10試合連続安打。履正社で19年夏の甲子園を制した大砲候補が、猛暑の中で輝いている。