阪神藤浪晋太郎投手(27)が、ローテ返り咲きをかけて“ラストチャンス”に臨む。9日のエキシビションマッチ楽天戦(楽天生命パーク)が、リーグ戦再開前の最後の先発マウンド。7日は甲子園の室内練習場で調整し、表情を引き締めた。

藤浪 使ってもらえるようにというところが大前提。ローテに入れるようにアピールすることはもちろんですが、その上で後半戦に、自分が活躍するために、何かを得られるような投球ができればと思います。

後半戦の戦力となるべく結果と内容を求めていく。

先発テストのエキシビションマッチは2試合とも4回2失点。前回3日のオリックス戦は、最速159キロで5奪三振の一方、2四球やファウルでも粘られ、7安打されて92球を要した。

藤浪 決め球、特にスプリットをしっかり決めきれなかったので、そのあたりがテーマ。やっぱりウイニングショットが大事になってくるのかなと思います。

先発を争う及川、二保も好投を続けており、2人にややリードを許している感は否めない。圧倒的な投球で首脳陣をうならせる必要があるマウンドになる。

五輪も最終盤。親交のある柔道の大野将平(29)や空手の西村拳(25)に刺激を受けつつ、悲願の金メダルを獲得した侍ジャパンの試合にも学びは多かった。

藤浪 野球は自分もプロとしてやっていますし、刺激というより見て勉強していることの方が多いです。配球であったり、投手の投げ方だったりを見て勉強しています。

頂点を極めた侍野球も力に、まずは第6の男を勝ち取りにいく。【磯綾乃】