優勝争いの佳境で虎の100勝右腕にアクシデントが起きた。阪神西勇輝投手(30)が14日、首の寝違え症状で出場選手登録を抹消された。この日は甲子園の室内練習場でキャッチボールなどで調整していたが、今季初めての離脱が決まった。

1軍戦終了後、矢野燿大監督(52)は見通しを話した。「そんなに長くかかるとは思っていない。10日で行けるだろうと思っているけど。そこは今後の調整をしていく中で変わる可能性はなくはないと思うんだけど、いったんコンディション整える方がいいのかなと思って」。最短復帰となれば、24日巨人戦(東京ドーム)に先発可能だが、登板見込みだった17日中日戦(甲子園)を1度飛ばすことになった。後半戦の勝率1位と勢いに乗る中日との2連戦を直前にして、非常事態だ。

西勇はここまで5勝9敗、防御率3・48。6月18日巨人戦(甲子園)でプロ通算100勝に王手をかけてから7戦連続で足踏みしていたが、前回9月10日広島戦(マツダスタジアム)で今季5勝目を挙げ節目の白星を達成したばかりだった。シーズン終盤の局面で、先発ローテーションの柱の離脱は不安要素だ。