日本ハムは2試合連続の完封負けで、3季連続のBクラスが確定した。オリックス23回戦(札幌ドーム)は、優勝争いを繰り広げる相手との勢いの差が如実に表れた。

円陣を組んで反撃へ士気を上げた5回には、1死三塁まで好機を広げたが、R・ロドリゲス、中島が倒れ、本塁は遠かった。

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痛々しいほど、今季を象徴する試合だった。日本ハムは、3季連続でBクラスが確定した。優勝争いを展開するオリックスに、まざまざと力の差を見せつけられた。栗山監督は「しっかりと受け止めて、そのことは本当に責任を感じる。応援して頂いている方に本当に、すみませんという言葉しかない」と言葉をつないだ。

1点が遠かった。3点を追う5回。イニングの前に小笠原ヘッド兼打撃コーチを中心に、円陣が組まれた。反撃へ、仕切り直して臨んだ。先頭高浜が左中間二塁打で出塁。1死三塁までチャンスを広げたが、来日1年目のR・ロドリゲスが空振り三振。続く中島は左飛に倒れた。打線は3安打止まり。最後まで動きだすことはなかった。

2試合連続、今季18度目の0封負け。深刻な得点力不足は、チームの本塁打数が物語る。69本塁打はリーグ唯一の2ケタ。中田が抜け、西川や大田ら高年俸の主力の不振が大きく響いた。栗山監督は「本当に今年、自分のパフォーマンスを出し切った選手は誰もいなかった。もっともっと、みんなうまくならないといけないし、もっとうまくなれる」と話した。

シーズンは残り11試合。指揮官は「本当にチームが跳ね上がるときには全ての悔しさだったり、ダメなものを持って、沈み込んで高く飛び上がらないといけない。本当に明日から、来シーズンは始まっている」と前を見た。今季味わった思いを力に変えて、来季に向けて再起を図る。【田中彩友美】