<日本ハム0-3オリックス>◇15日◇札幌ドーム

オリックスが主砲の豪快アーチで日本ハムを撃破した。4回に4番杉本裕太郎外野手(30)がリーグトップを快走する決勝の32号3ランを放った。遅咲きの主砲は、広島で過ごした社会人時代に、満員のスタジアムでプレーすることを夢見ていた。

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プロ入り目前に見た、赤いスクワット応援を覚えている。ラオウ杉本は青学大を卒業した後、社会人JR西日本に所属し、広島で過ごした。マツダスタジアムへ観戦に訪れ「こんな満員の球場で野球ができれば、楽しいだろうなぁ…」と想像していた。

持ち前の怪力、長打力が見込まれ、15年ドラフト10位でオリックスに入団。指名された瞬間は「ドラフトって10位まであるんやぁ」と感心したそうだ。

メガホンを持って立ったり座ったりする、広島名物のスクワット応援は「汗をかくので…。(当時は)やってませんね」と苦笑い。

ただ、ウエートトレーニングのスクワットには夢中になり、太ももがはち切れそうなぐらいパンパン。ラオウ杉本は「重さは気にしません。軽めの重量でもいいので、フォーム重視で継続することですね。続けていたら、だんだん効果が出てくる」と強調。その言葉は、今季の打撃スタイルに似ている気がする。【オリックス担当=真柴健】