中日からドラフト5位で指名された豊橋中央・星野真生(まお)内野手(17)が18日、愛知・豊橋市内のホテルで中日松永編成部長らと入団交渉を行い、契約金3000万円、年俸540万円(金額は推定)で仮契約を結んだ。

「ホシノ」が立浪に弟子入り志願した。「守備面で見せるプレーではなく、ゴールデングラブ賞を取るには理由があると思います。そういうところを立浪監督に聞いてみたい」。入団交渉を終えた星野は目を輝かせた。

今オフ就任した立浪監督はPL学園から87年ドラフト1位で中日に入団。高卒新人の88年に遊撃手として新人王とゴールデングラブ賞をダブル受賞の快挙を達成した。「ゴールデングラブ賞」受賞を目標に掲げる星野にとっては、これ以上ない人物だ。

「小さい頃から映像でよく見ていました。監督になられると聞いてすごい選手だなと再確認した。(本拠地ラストゲームで)二塁打を打ったのが印象深いです。いろいろな場面で自分の力を最大限発揮できるようにしたい」

立浪監督は、当時の星野仙一監督がクジを引き中日入団、1年目から遊撃のレギュラーに抜てきされた。その後、中日一筋22年で球団最多通算2480安打を残している。令和に誕生した「竜の星野」は、高校通算25本塁打。「守備ではアウトにしないと意味がない」と言い切る実戦派。「ホシノ」が立浪の背中を見て、プロの世界で羽ばたく。【伊東大介】

◆星野真生(ほしの・まお)2003年(平15)12月1日、愛知県生まれ。豊橋中央高からドラフト5位で中日の指名。高校通算25本塁打を放ち、長打力とスピードを併せ持つ万能遊撃手。豊橋中央で指導を受けた萩本将光監督は、星野仙一元監督と遠縁。176センチ、77キロ。右投げ右打ち。