阪神矢野燿大監督(53)はドローゲームに浮かない表情だった。主砲大山は2安打を放ったが、佐藤輝が4打数無安打に終わるなど打線は全体的に湿り気味。指揮官は開口一番「物足りない感じはありますね」と指摘した。「打線もそうですし、投手も中継ぎのなかで出てきてほしいと思っている。そういうところでもうちょっと高いところで争ってほしい」と続けた。2点リードの中盤以降、小野が6回に1点を失い、7回は馬場が2失点。セットアッパー候補が締まらず、今季初勝利に導けなかった。

【関連記事】阪神ニュース一覧

矢野監督は「自分が意図してカウントをとって、意図してウイニングショットを決めていく。そういうアウトをとっていけるのが1軍で戦える投手。今日はちょっと、あまりなかった」と指摘した。小野は高めに浮いた変化球をとらえられて適時打を許し、馬場も先頭打者に四球を与えて失点した。ともにアピールに欠き、物足りなさが募った。

この日は8安打3得点。打撃についても言及する。「一発で仕留められてないしね。いいスイング、いいタイミングで振るのも少ない。まだ実戦始まってそんなにやってないとか、それをあまり言い訳にしてもうまくならない。なかなか自分のスイングが…。できているのが(大山)悠輔や、まあテル(佐藤輝)も悪くはないけど。みんなちょっと、そういう感じで振れてる人がちょっと少ない」。キャンプ中盤に差し掛かり、戦力を鍛え上げていく。