開幕ダッシュローテだ! 広島森下暢仁投手(24)が西武とのオープン戦(マツダスタジアム)で5回3安打1失点と好投した。

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すでに開幕投手が決まっている大瀬良に続き、開幕2戦目の26日DeNA戦に先発する可能性が高まった。この日2番手で登板した九里亜蓮投手(30)は開幕2カード目の阪神戦に先発するとみられる。6連戦の初戦を投手主将に託し、大瀬良、森下と並ぶローテでシーズン好発進を狙う。

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開幕ダッシュへ、期待が高まる登板だった。今季のオープン戦初先発の森下は、制球、球威、切れのすべてにおいて前回から精度を上げた。ブレーキの利いたチェンジアップとカーブの遅球を織り交ぜながら、真っすぐやカットボールも両サイドにきっちり投げ分けた。4回までわずか37球で完全投球。「打たせて、守ってくれてっていうところで、いいリズムで投げられたんじゃないかなと思います」。5回は2者連続三振から3連打で1点を失ったものの、セットポジションの感覚をつかむなど収穫の多い調整登板となった。

「昨日(大瀬良)大地さんが本当にいい投球をしていたので、自分も続くじゃないですけど、負けないようにというか、自分の投球をしっかりしようと思ってマウンドに上がりました」

シーズンでも大瀬良、森下と続くローテーションとなる可能性が高くなった。佐々岡監督が1軍投手コーチとなった19年以降、2月下旬に開幕投手の大瀬良が先発したオープン戦に中継ぎ登板した先発タイプは全員、開幕2戦目に先発してきた。今年、大瀬良が初先発した2月26日巨人戦では森下が中継ぎ登板。この日2番手の九里よりも登板順や投球回を優先されたことからも、昨季同様にオープン戦先発を3試合続けて、26日DeNA戦に臨むことになりそうだ。

2番手として登板した九里は、開幕2カード目となる阪神戦の初戦先発か。5月下旬の交流戦まで2週間に1度、週頭のカードで対戦が続く巨人とは昨季4勝2敗、防御率2・45と相性もいい。週明けのオープン戦が開幕カードで当たる阪神ということもあり、この日に調整登板させたとみられる。森下とは違い、昨季も先発登板を2試合続けてシーズンに入っており、15日のロッテ戦からウエスタン・リーグ登板をへて、29日に臨む見込みだ。開幕5戦目には、床田が入る模様だ。

佐々岡監督は森下の次回登板について「分からない。次に向けてまたしっかりやってくれるでしょう」とけむに巻いた。残り2枠が埋まらない開幕ローテだが、4本柱を軸に開幕ダッシュを狙っている。【前原淳】

■広島開幕ローテ予想

25日DeNA戦(横浜) 大瀬良

26日DeNA戦(同) 森下

27日DeNA戦(同) ??※

29日阪神戦(マツダスタジアム) 九里 

30日阪神戦(同) 床田 

31日阪神戦(同) ??※

※候補は遠藤、玉村、森、小林、高橋昂