阪神の新守護神候補カイル・ケラー投手(28=パイレーツ)が、11日からの甲子園3連戦で異例の早期実戦デビューを飾る可能性が浮上した。

先発タイプのアーロン・ウィルカーソン投手(32=ドジャース3A)とともに6日に米国から来日。米国ではブルペン入りするなど調整を続けてきた。あとは実戦感覚のみ。10日にチーム合流予定で状態を確認し、今後の方向性を決める。チーム浮沈のカギを握る右腕がいよいよベールを脱ぐ。

【関連記事】阪神ニュース一覧

待ちに待った新守護神候補がやってきた。ケラーが6日に来日し、最短で10日にチームに合流する。スアレスの代役という大きな使命を背負った右腕。矢野監督は「スアレスが抜けた穴は現状は埋められていない。そこを埋めてくれるのがケラーだったらいいなと」と、期待は膨らむばかりだ。

米国ではすでにブルペンでの投球練習を重ねており、首脳陣も動画でチェック済み。指揮官は「どんな感じなのかなというのは、体の状態もボール自体も含めて見たい。状態を見てからだが、合流して何日間で、すぐにいけるのであれば1回試してというのもある」と早期のタテジマデビューを示唆した。11日から甲子園で中日、巨人と3連戦を行う。その後はセンバツ開催のため、本拠地に帰ってくるのは、4月5日のDeNA戦。実戦マウンドに上がることができるのは、オープン戦では3試合しかない。来日から1週間足らずの超速登板の可能性は十分にある。

キャンプ中は入国時期が不透明だったが、新型コロナウイルス感染拡大による入国制限が緩和され、追い風が吹いた。入国後7日間の待機期間も、ワクチン3回接種などの条件を満たせば免除または3日間に短縮となった。18日からのオリックス3連戦は、ヤクルトとの開幕カードの舞台となる京セラドーム大阪で行う。矢野監督は「投手は自分の調整さえできれば、ある程度は実戦に向けては早くいける」と話しており、複数回登板できれば、開幕に十分間に合う見通しだ。

ケラーは普段は穏やかだが、マウンドに上がれば、ひょう変するという。嶌村聡球団本部長(54)は「直球の力があり、空振りが取れる変化球を持っている。チームにいち早く溶け込ませたい。物静かなところはあるけれど、試合になると熱いね。マウンドに上がったら『やったろう!』という感じ」と性格を語る。昨季までの絶対的守護神スアレスも同じように物静かだった。勝利の方程式構築は、開幕ダッシュの必須事項だ。最速157キロ右腕の早期合流は、球団全体の大きな期待の表れだ。【石橋隆雄】

〇…先発タイプの阪神ウィルカーソンは、実戦を重ねて1軍の先発マウンドを目指すことになる。開幕ローテーション候補のガンケルが腰の張りで出遅れているが、矢野監督は「じゃあ、開幕にウィルカーソンが間に合うかというと、それはちょっと難しいところも多い」と否定した。「制球もいいし先発として投げられる力は十分ある。1年間を通す中で力になってくれると思う」と期待した。嶌村球団本部長は「おおらかな性格で、よくアメリカンジョークを言うタイプ」と話し、明るい性格で早くチームになじめそうだ。

◆政府の入国制限緩和 政府は1日から新型コロナウイルス感染拡大による入国制限を緩和した。原則禁止だった外国人の新規入国をビジネス関係者など観光目的以外で認めたことにより、各球団の新外国人選手が相次いで入国している。入国後7日間の待機期間もワクチン3回接種などの条件を満たせば免除または3日間に短縮した。昨年、新外国人だったロハスとアルカンタラは4月4日に来日し、14日間の隔離期間を経て、20日に2軍に合流した。ロハスは翌21日の2軍ソフトバンク戦、アルカンタラは24日の社会人ホンダ鈴鹿戦で実戦デビューした。